企画篇:対話型UIが向いているユーザ体験とは?

ここでは、エージェントを作る上での基本的な考え方と、対話サービスを作る上でのユーザ体験をどのように設計するかヒントをご紹介します。

メインエージェントを作り始める前に

1.本当に対話型が適切なユーザインターフェースかを検討しよう

対話型UI(ユーザインターフェース)は、コマンド入力や検索など、直感的な操作に非常に適している一方で、データを一度にユーザに提示することは苦手な分野です。スマートフォンでのタッチ入力は、大抵の操作であれば音声で操作するよりも早いことのほうがほとんどでしょう。対話型UIである必然性を検討した上で、適切に利用することが重要です。また、既存のUIと組み合わせて利用していくと良いでしょう。

対話型UIが得意な作業

  • 直感的な入力(ex. 今日の天気を教えて?)
  • シンプルな回答(ex. 晴れです)

対話型UIが苦手な作業

  • 複雑な入力(ex. X月Y日にNYへ飛行機で行く際の最適な便とホテルの組み合わせ)
  • たくさんのデータの提示(ex. 最適な旅行プラン、検索上位10件)

2. エージェントの利用シーンを決めよう

エージェント作り始めるにあたって重要なことはどんな時に使われるエージェントなのかをきちんと意識して作ることです。
家で使われるのか、外で使われるのか。静かな環境なのか、雑音が多い環境なのか。

使われる場所や環境によって、必要となってくるハードウェアの要件や対話の内容など、ユーザ体験そのものを担う前提が大きく変わります。一つのエージェントが複数の環境で使われることが想定される場合は、それぞれの環境ごとに適切なデバイスや対話を設計することが重要です。

3.エージェントを搭載するデバイスを決めよう

適切なデバイスを選択し環境を整えることは、サービス体験における根幹であり、エージェントが喋る内容と同じくらい重要です。

スマートフォンなのか、何かの家電や家具のようなハードウェアなのかなど、目指すユーザ体験においてどのようなデバイスが適切であるのかを把握しましょう。利用シーンが定まっていたら、そのシーンで利用されるデバイスは自動的に決まっているかもしれませんが、一旦立ち止まって考えてみると、ユーザ体験を高めるヒントがあるかもしれません。

4. デバイスとエージェントの役割を決めよう

エージェントを動作させるデバイスが決まったら、次はデバイス側の役割と、エージェント側の役割をそれぞれ決めましょう。

たとえば、エージェントがどのようなタイミングでユーザとの対話を開始するかを考える場合であれば、適切にタイミングを検知できるデバイス側にその機能をもたせるべきでしょう。

人が近づいたら人感センサーでオンとなる。スマートフォンでボタンをタップしたら会話をスタートさせるなど、色々なデバイスに搭載するSDKについては、有償でのご利用となる「音声制御ライブラリ」と、無料でご利用いただけるデバイスSDKの2種類ご用意しております。それぞれの具体的な機能を確認したい方は、以下のメールアドレスまでお問い合わせください。

メールでのお問い合わせ : daiagapi-contact-ml@nttdocomo.com

エキスパートエージェントを作り始める前に

どのようなデバイスでも利用可能であるか意識しよう

基本的にはメインエージェントと同じですが、どんなデバイスからでも呼び出される可能性があることに注意が必要です。呼び出されるデバイスを限定することができないので、ユーザの状態をデバイスから取得し、その情報によって対話を変更していくようなコンテンツの作成には向いていません。よって、ニュースの呼び出しや、天気予報など、呼び出されるデバイスのユーザの情報や状態に大きく影響されないようなサービスを作るよう心がけましょう。